AWS Conslidated Billingにアカウントを移行する際に飛んでくるメール
こんにちは。くろの(福田)です。
AWSを社内で複数アカウント利用している場合があると思います。 社内利用用もそうですが、お客様のAWSリソースの管理を代行している場合などにはアカウントの数がどんどん増えていきます。
この際に便利なのがAWS Consolidated Billing(こんそりでいてぃど・びりんぐ)(以後、Consolidated Billing)です。Consolidated Billingは「おまとめ支払」のような感じの訳の言葉で、複数の支払アカウントを一つにまとめることができます。
・AWS Consolidated Billing Guide(英語) http://docs.amazonwebservices.com/AWSConsolidatedBilling/1.0/AWSConsolidatedBillingGuide.html
Consolidated Billingのメリットを思い浮かべると、複数アカウントが一つになるという事で、「支払い処理が楽になる」というメリットが簡単に思いつくと思います。 しかし、 Consolidated Billingのもう一つの重要な点は、「一つにまとまったアカウント全体でボリュームディスカウントを受けれる」という点にあります。
AWSでは利用しているサービスで様々に課金が行われていますが、EC2やS3などでリソースの利用量に対して「ボリュームディスカウント」が設定されています。
分かりやすく例えると「IKEAに複数世帯で一緒買い物に行ってまとめ買いすると1世帯分の出費が安くなる」感じですね。
下記はAWS Consolidated Billing Guideのデータ転送量のボリュームディスカウントに関する図です:
Volume Discounts - AWS Consolidated Billing Guide http://docs.amazonwebservices.com/AWSConsolidatedBilling/1.0/VolumeDiscount.gif
図の左辺(Consolidated Billing適用前)ではAWSリソースの利用量が10TBを超えていないので、10TB割引は適用されません。 しかし、右辺(Consolidated Billing適用後)だとAWSリソースの利用量が合計で10TBを超えているので、10TB割引きが適用されます。
と、Consolidated Billingの紹介はここまでにして、本題のConsolidated Billingにアカウントを移行する際に飛んできたメールの件です。
先日、自分の部署で利用しているAWSアカウントがConsolidated Billingにまとめられることになりました。
この時に下記のようなメールが飛んできてビックリしました:
内容は「あなたのAWSプレミアサポートは解約されました。残金は返却されます」というものでした。 メールの内容がそういう感じだったので、少し驚いたのですが、これは「子アカウントで契約しているプレミアムサポートを自動解約し、親アカウント支配下で改めてプレミアムサポートを自動再契約しました」という内容のメールでした。 (ということをAWSプレミアサポートで確認しましたw)
AWSプレミアムサポートで注意したいのが、「AWS Consolidated Billing内のアカウントでもプレミアムサポートの課金は個別アカウント毎に行われる」という点です。
まとめ:「AWSプレミアムサポートのボリュームディスカウントは無いよ」